近年、資産運用をする人が増えてきています。
その背景には、老後2000万円問題や働き方改革、突発的な経済低迷など、本業以外の収入源を確保しなければならない状況があるからです。
ですが、資産運用について「どれをやればいいの?」「元手はどのぐらい必要なの?」といった疑問をお持ちの人も多いはず。
そこで今回、おすすめの資産運用をご紹介するとともに、初期費用なども合わせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
金額別!資産運用おすすめ10選!
資産運用を始めたいけど、どのぐらい元手が必要なのかわからないという人も多いかと思います。
そこで、資金量に応じて始められるおすすめの資産運用をまとめてみました。
10万円以下:外貨預金
- 金利が高い
- 為替差益も狙える(当然リスクも)
- 日本円以外の資産を持てる
外貨預金は、日本円を海外の通貨に換金して預けておくことで、金利で儲けを狙う資産運用です。
日本の普通預金、定期預金では金利0.01%とほとんど利益はありませんが、外貨預金は5%を超えることも珍しくありません。
また、為替コストによる手数料や為替レートの動きによっては、大きく利益を上げることもできる反面、マイナスとなってしまうリスクもありますので、おさえておきましょう。
外貨預金の詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。

10万円以下:FX(外国為替証拠金取引)
- レバレッジにより資金以上の取引が可能
- 24時間取引が可能(平日のみ)
- 基本的に知識や経験が必要
FXは、世界各国の異なる2国間の通貨を売買し、その差額で利益を出す取引のことです。
簡単に言えば、今のレート(価格)から上がるのか、下がるのかを見極めることで、資産を増やしていけるので、仕組みは非常にシンプルといえるでしょう。
ですが、資産を大きく増やせる反面、リスクもそれなりに高く、FX初心者の中には過剰なレバレッジで一攫千金を夢見て、資産を失くしてしまう方もいます。
基本的には、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析など、知識や経験も必要な分野なので、安易に自己流で取り組む場合は注意が必要です。
FXの詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。

10万円以下:仮想通貨
- 海外送金など将来的に実用が期待される
- 24時間365日取引ができる
- 価格変動幅が大きい
仮想通貨は、改ざん不可能とされるブロックチェーン技術による非中央集権的な仕組みが評価されており、今後の発展性を期待されています。
いわば、どこの国にも属さない通貨なので、世界共通の通貨として認められれば、私たちの生活にも大きな影響があると考えられます。
例えば、その一つが海外送金です。日本から海外へ送金する場合、いくつかの銀行を介して指定口座に着金されるので、数週間、手数料も数万円かかることも多いです。
ですが、仮想通貨で送金手続きをしてしまえば、早ければ数分、数百円程度の手数料で送金が完了するのです。
現状は、ビットコインやアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨の総称)は、投機として考える人が多く、その分野に参入をする場合は、FXと同様、チャート分析の知識や経験が求められます。
デメリットに目を向けると、非中央集権的でありどの国の管轄にも置かれていないので、ハッキングや紛失といったリスク、法整備が整っていない点が挙げられます。
仮想通貨の詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。

10万円以下:国債
- リスクは低く、参入がしやすい
- 金利が低い(外国債は高いことも)
国債は、国が発行している債券のことで、国が借金をしたという証書のことをいいます。
つまり、国から「借金をしたので、満期をもって、利子をつけてお返しします」と約束されたということですね。
国が発行しているので信用がありますが、金利は0.05%ほどと普通預金(0.01%程度)に比べれば高いですが、リターンはそこまで見込めないので、メインで運用することはおすすめしません。
外国債を見れば、金利が高い場合もありますが、日本に比べればリスクは高いということはおさえておく必要があります。
国債の詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。

10万円以下:投資信託(ファンド)
- 知識を必ず必要としない
- 個人では購入できない銘柄にも投資ができる
投資信託は、別名ファンドとも言われ、投資家たちから集めたお金を運用のプロが株式や債券などに投資をします。そして、そこで得た利益を投資家の投資額に応じて分配する金融商品です。
いわば、投資のプロがあなたの代わりに運用してくれると考えるといいでしょう。
ですが、投資の世界に絶対はないため、必ず利益が出るというものではなく損をしてしまうこともあります。
つまり、元本が保証されている金融商品ではないということですね。
とはいえ、どの銘柄に投資をすればいいかわからないといった方は、その道のプロに任せて資産運用ができる点は大きなメリットといえます。
勉強する時間がどうしても取れない。といった人たちにとっては検討したい金融商品といえるでしょう!
投資信託の詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。

20万円以下:ソーシャルレンディング
- 利回りは5~10%と高水準
- 海外案件もあり、将来性も期待されている
- 貸し倒れのリスクがある
- 資産運用を一任できる
- 投資家のリスク許容度に合わせて商品を選んでくれる
- 手数料は自分で運用するより高い
- 値上がり益、株主優待、配当金の3つの利益を得られる
- FXや仮想通貨より元手が必要
- 初心者がすぐに利益を上げるのは難しい
- 安定した収入を得ることができる
- 生命保険代わりにもなる
- 空室リスクや土地価格変動リスクあり
- 固定価格買取制度で20年間の利益が保証
- 年利10%と高水準
- メンテナンス費用が発生する
ソーシャルレンディングは、別名クラウドファンディングとも呼ばれ、お金を貸したい投資家とお金を借りたい企業をインターネット上でマッチングするサービスです。
「なぜ、企業は銀行からお金を借りないの?」と疑問に感じる人もいるかと思いますが、すべての企業が銀行から融資を受けれるわけではありません。
新規事業案件であったり、取引実績が少ないなど、銀行からお金を借りることができないケースは決して珍しくないのです。
そんな中、投資家から資金を集めることができるソーシャルレンディングは注目の投資商品の一つとして、投資家の間でも徐々に人気が出てきています。
その理由として、5~10%ほどの高り利回りが期待できることが大きいです。他の投資商品と比べても比較的高水準といえるでしょう。
反対にデメリットに目を向けると、事業者リスクによって貸し倒れのリスクは付きまとうので、投資先情報は慎重に選ぶ必要がありますね。
ソーシャルレンディングの詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。

20万円以下:ロボアドバイザー
ロボアドバイザーという言葉に聞きなれない方もいるかもしれません。
実は、ロボアドバイザーは、投資信託と似たようなサービスで、運用のプロがあなたの資産運用を代行してくれるサービスです。
インターネット上で投資アドバイスをしてくれる”助言型”と、助言と運用をしてくれる”一任型”の2つがあり、後者を利用する人がほとんどです。
なぜなら、投資一任型であれば、ポートフォリオの構築から自動税金最適化などもおこなってくれるので、初心者の人でも安心して利用できるからですね。
2011年ごろより始まったサービスですが、アメリカなどでも人気上昇中なので、将来性がある投資商品の一つです。
ロボアドバイザーの詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。

30万円以上:株式投資
株式投資は、起業が発行する株を売買することで利益を得る値上がり益を考える人が多いですが、その他、株を保有していることで、優待や配当金がついてくることもあります。
株はある程度元手が必要と言われる理由として、1株から買えない場合が多いということが関係しています。
会社によって、単元と言われる売買単位が設定されており、日本株は通常100株=1単元として売買されています。
例えば、NTTドコモの株価は1株あたり3000円程度(2020年5月現在)なので、最低でも30万円ほどの元手が必要となるわけです。
また、株価は日々変動しており、基本的にFXや仮想通貨のようにチャート分析が必要となるため、知識や経験はある程度求められます。
株式投資は、分析力や経済の動きを察知する必要もあり、初心者がいきなり結果を出すことは難しいといえますが、リターンに上限はないという点は大きな魅力です。
株式投資の詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。

100万円以上:不動産投資
不動産投資は、家賃収入や売却益を目的とした資産運用の一つです。
基本的にはこの2つの利益を見込めますが、不動産価格は変動しますし、上昇するかもわからないので、家賃収入が重視される傾向にあります。
不動産投資は元手がないとできないというイメージがあるかと思いますが、ローンを組んで支払いをする方が多いのも特徴の一つです。
そのため、数百万円の元手からローンを組んで、不動産投資をおこなう人も珍しくありません。
また、万が一ローンの契約者が亡くなってしまった場合、「団体信用生命保険」によって、残っているローンが全額免除となり、それ以降は支払いの必要がないといったメリットもあります。
このように不動産投資はメリットも大きいですが、空室リスク、家賃滞納リスク、土地価格の変動リスク、などによってマイナスになってしまうことも知っておきましょう。
そのため、不動産会社は定期メンテナンスや購入後のフォローなどもしっかりしてくれる会社を選ぶことが重要です!
不動産投資の詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。

100万円以上:太陽光発電投資
太陽光発電投資は、ソーラーパネルで発電した電気を売ることで儲ける仕組みです。
国が定めた固定価格買取制度は、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で買い取る制度です。
2012年には1kWhあたり42円で買取がされていましたが、2019年では1kWhあたり14円と減額されているので、「儲けられないんじゃないか」という声もよく聞きます。
ですが、以前よりもソーラーパネルの設置料金も安くなってきており、いま参入しても
年利10%という高水準のリターンが見込める投資分野でもあります。
とはいえ、初期費用もかかりますのでローンを組んで始める人も多く、目先の利益は期待できません。長期投資商品として参入を検討してみましょう。
太陽光発電投資の詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
資産運用には様々な種類がありますが、元手が少なくても始められる投資商品は意外にもたくさんあります。
ぜひ、自分に合った投資商品を選んで資産運用の第一歩を踏み出してくださいね。