「投資」にはFXや株式投資、不動産投資など様々な種類があります。
さらに1つ1つの投資も細分化されているため、初心者の方ですと、まず何から始めればいいのか迷ってしまいますよね。
例えば株式投資にしても、国内株式なのか、海外株式なのか。ファンドを使うのか、個別銘柄を買えばいいのか。
などなど、あまりにも多い選択肢に頭を悩ませてしまうかと思います。
せっかく資産運用に興味を持ったのに、
「何から手を付ければ良いかわからない……」
「やること多くて何だか難しそう……」
このような悩みを抱えて、なかなか踏み出せない方のために、資産運用を始めるにあたり勉強しておくべきポイントを、注意点を踏まえて解説していきたいと思います。
目次
資産運用を勉強するうえでの4つのポイント
将来のことを考えて、資産運用を始めようにも、まず「何を学ぶか」が重要になります。
効率的に、最小限の努力で大事なお金を着実に増やすために、まず念頭に置いていただきたいことを4つまとめましたので、ぜひご覧ください。
明確なゴールを決める
効率良く資産を貯めていくには、しっかりとした目標設定が重要になります。
まずは、自分の将来を考え、何歳までにいくら貯めたらいいのか、どれくらいの金額が必要なのかを決めていきましょう。
資産運用や投資の方法はいくつもありますが、この期間と金額の目標を決めることで月々いくらお金を貯める必要があるのかが分かります。
また、後述する投資対象においても商品ごとにリスクとリターンの割合が異なるため、目標額によって投資対象が変わっていきます。
余剰資産の準備
そして、資産運用を行うためには余剰資金が必要です。
余剰資金とは、資産のうち、生活費や緊急時・非常時の備えとして必要なお金を除いた、余りのお金を指します。
リスクを最小限にするためにも、資産運用は必ず余剰資金で行ってください。
そして、軍資金となる余剰資金ですが、必ずしも多額の資金を用意しなければならないわけではありません。
例えばFXや積立投資は、1万円からでも始められますが、不動産投資は何十万円の頭金が必要な場合があります。
つまり、資産運用を行う方法、金融商品の種類によって金額は変わってくるのです。
自分の貯蓄状況を把握し、余裕を持って投資することができる資金を準備しましょう。
計画的な資産運用の重要性を理解
資産運用は、短期・長期そして分散させて資産を形成していくことが大切です。
短期間で金融商品を売買し、資産を増やす方法もあれば、成長が見込める金融商品に投資し、長期間保有しながら資産を増やしていく方法もあります。
うまく組み合わせることで、あなたの資産を安定的に増やすことに繋がりますので、決して焦らずに計画的に運用していきましょう。
リスク管理を学ぶ
そして金融商品にはリスクが存在します。
株式の場合、会社が倒産してしまうと保有していた株はただの紙屑になったり、会社の不祥事で株価が大きく変動することも珍しくありません。
また、外貨預金や外国株式の場合は、為替変動リスクにも注意が必要です。
毎日のように為替は変動しており、時には大きく変動しますので、様々な要因や可能性を考えてリスクと向き合う必要があります。
安全に資産運用をしたいのであれば、リスクは分散させましょう。
リスクの分散とは、投資する商品をいくつかに分けて運用する方法です。
例えば、外国債券10%、日本の株式投資20%、外国債券20%、日本債券20%、銀行預金30%のように分散して投資をすることで、1つの金融商品で損失が出た場合でも、他の商品で損失分のカバーができるのです。
リスクをなるべく小さくしていくためにも、分散投資はオススメです。
資産運用の具体的な勉強方法
以上の4つのポイントを抑えたら、次は資産運用の具体的な勉強方法を学んでいきましょう。
今回はすぐに実践できる、3つの勉強方法をお伝えします。
投資関連の本や新聞を読んだ勉強方法
王道ですが、本を読む勉強方法は気軽に実践できる点でオススメです。
書籍の購入にお金がかかってしまうものの、ハードルの低い勉強方法ですので、気軽に投資の本質的な原理などを理解するには書籍がもってこいです。
ただし、日々変化する経済情報などをリアルタイムで追いかける場合には、情報が古い書籍は、役に立たないこともあります。
最新の情報は、新聞の「マーケット・投資」の欄を参考にするのが良いでしょう。
基本的には大企業の動向などの情報がメインですが、世の中の流れを理解するには十分です。
投資家や著名人のブログやSNSから投資のエッセンスを学ぶ
もう少し手軽な情報収集の方法として、ネットを使った勉強方法があります。
単にネットサーフィンをして情報を探すのではなく、ある程度有名な方が発信している情報をもとにリサーチしてみてください。
やはり匿名のブログなどでは信頼性に乏しいものも多かったり、根拠づけが甘い場合があるからです。
ある程度有名な方の発信した情報であれば、多くの人の目にも触れており、間違っている場合にはすぐさま指摘が入ります。
なので、まずは有名な投資家や企業の経営者などをSNSでフォローして、世の中のトレンドなどを、いつでもチェックできるようにするといいでしょう。
セミナーや勉強会に参加する
本やネットの情報だけでは不安で、一緒に勉強する仲間が欲しい方であれば、セミナーへの参加をオススメします。
講師の方に自分が抱えている不安を直接聞ける機会ですので、勉強もスムーズに進むようになるでしょう。
また、投資仲間と出会うチャンスでもあり、情報交換をしたり、一緒に勉強に打ち込むことができる環境作りにつながります。
モチベーションと勉強のしやすさの観点から考えても、セミナーはかなり有効な手段です。
その反面、参加費がかかってしまう場合がありますが、今後の資産を築く上での大事な”初期投資”と言えるはずです。
資産運用を勉強するうえでの注意点
そして最後に資産運用を行う際の注意点をご紹介します。
資産運用を効率よく行うためにも、以下の5つの事項をしっかりと理解しておきましょう。
リスクとリターンの関係性
資産運用を行う上で必ず、リスクとリターンは比例している事実は把握しておきましょう。
基本的に金融商品にはリスクが存在します。
資産運用で高いリターンを得たいと思う場合は、リスクをある程度考えたうえで金融商品を選ばなければならないのです。
一方でリスクを避けたい場合は、ローリスクローリターンな金融商品を選ぶべきです。
そして、自分がどこまでのリスクを取れるか、どのくらいの損失なら許容できるか、あらかじめ決めておきましょう。
ただ、リスクはきちんと勉強していればコントロールすることもできますので、知識をつけることが重要です。
元本割れと損切り
元本割れとは、投資した金額よりも金融商品の価値が下がってしまう事態です。
比較的安全な資産運用をしても元本割れのリスクはあります。
経済の動きによって、突然市場の変動が大きくなる出来事が起こった場合、それまで着実に商品価値を上げていた商品も一気に元本割れしてしまう可能性があります。
そのような時に、「時間が経てばまた価格が上がるだろう」と想定してそのままにしておくと、さらに価格が下がっていくリスクもあります。
そのような損失を少しでも抑えるためには、「損切り」と呼ばれるポイントを自分で決めたリスクと照らし合わせて設定しましょう。
計画的に損失額を確定できれば、新たな金融商品に投資ができるチャンスが訪れるでしょう。
損失が出た場合であっても損益通算ができる
そして最悪、資産運用で損失が発生してしまった場合、損失を申告すれば節税できる場合があります。
資産運用で発生した損失を翌年に繰り越せば、その分だけ節税が可能です。
例えば、2019年に資産運用によって10万円の損失が発生し、2020年に資産運用によって60万円の利益が出たと仮定します。
10万円の損失を申告しなければ、翌年の課税は60万円の利益に対して行われます。
しかし、損失を申告すると去年の10万円の損失を利益から差し引いた50万円が課税の対象になるのです。
ただし、損益通算は損失が発生してから3年間有効であり、4年後の利益に対しては損益通算は行えません。
損失が発生してしまった場合も申告をすれば節税ができるので、忘れずに申告しましょう。
まとめ
今回の記事では資産運用の具体的なの勉強方法をお伝えしました。
一見難しそうに思える資産運用も、書籍やSNSからでも簡単に知識を集めることができます。
間違った情報に躍らせることなく、しっかりと10年後、20年後を見据えて資産を形成していくためにも、ぜひ今回の記事を参考にしていただけたら幸いです。