外貨投資ってどうなの?米国・ブラジル・中国の株価チャートを参考にしながら解説!

外貨投資ってどうなの?米国・ブラジル・中国の株価チャートを参考にしながら解説!

外貨投資ってどうなの?実際のところ、儲かるの・・・とお考えのあなた。

まず、外国株の指数(インデックス)チャートをご覧ください。必ず利益が出るとは言えません。ただし、上手く投資先を選べば、大きな成果を得る可能性があることをお分かりいただけると思います。

外貨投資を行う上で、とっても大事なポイントも見えてきますよ。

外国株の前に日本株を見ておきましょう

2010年からの日経平均株価推移:アベノミクスで大きく上昇

日経225インデックス

日経225チャート作成:TradingView

実はこの10年間、日本の株式市場は良い時間を過ごしました。2010年の終値で1万228円だった日経平均株価は、アベノミクスでブレイク。2021年には3万円を超えるなど3倍近く上昇したのです。

上昇の要因は、安倍政権による経済政策。2012年12月に誕生した第二次安倍政権による「財政出動」「金融緩和」「成長戦略」という「3本の矢」は、株式市場に大きな恩恵をもたらしました。

この間、株式投資をすれば大きな利益を得られた可能性がありますね!

それでは、外国の株式市場はどうなっているのでしょうか。各国の代表的な株価指数から見てみましょう。

2010年からの米国株:上昇スピードは凄まじい。

まず、何よりも凄いのは、米国株。下記は、S&P500のチャート。2010年から大幅に上昇。多少の上げ下げはあるものの、2021年現在まで一直線に近い形で上昇していることがおわかりいただけるかと。

S&P500

S&P500チャート作成:TradingView

2009年12月終値:1,115.10⇒2021年5月終値:4,204.11

近年の米国は、IT企業が急成長。グローバル化という名のデファクトスタンダード(標準規格)争いを制したのは、日本のNECや東芝ではなく米国のGAFA(ガーファ)。スマホ・パソコンに使う世界のOSは、マイクロソフト・アップル・グーグルの三強。

おかげで、GAFAにMicrosoftを加えると、時価総額約560兆円(2020年)。これ、東証1部上場全企業(約550兆円)を上回るレベルです。

2010年からのブラジルボベスパ指数:政権交代がターニングポイント

サッカー大国「ブラジル」は、常に新興国の星。そして、近年の彼らは、非常に輝いています。

ブラジルボベスパ指数

ブラジル株価チャート作成:TradingView

ブラジル株は、2016年まではダラダラ下げ。それが変わったのは、2016年から。一体、彼らに何があったのでしょうか?

答えは、日本と同じく政権交代。

ブラジルは、2003年から左翼の労働者党が政権運営を行っていましたが、中国経済の停滞などで資源価格も下がり経済が悪化。しかし2016年に、ブラジル民主運動党のテメル大統領が誕生したことがターニングポイント。同時に資源価格が下げ止まり、経済が回復し、株価も上昇しました。

2010年からの中国株:大きく乱高下

上海総合指数

上海株チャート作成:TradingView

上海総合指数は、2014年まで下落。ところが、2015年から2016年にかけて急騰後に急落。2014年以降、中国政府は金融緩和や株式投資を奨励し、上海総合指数が一気に急騰。その後、過熱しすぎた相場は暴落。チャイナショックと言われるレベルでの相場変動でした。

中国株は、中国政府の政策に左右されやすいと言えます。

さて、日本・米国・ブラジル・中国と4つの株式指数を見てきました。これをまとめて見ることで、何かが見えるような気がしませんか?

海外の株式に投資する上での2つのポイント

成長している国の株式を買うのが、秘密でもなんでもない一つのポイントです。過去10年においては、米国市場に投資するのが正解でした。

2つ目は、政策変更のタイミングを捉えること。政権交代などで、政府や中央銀行が大幅な政策変更を打ち出したときは、株価が大きく上昇(下落)する可能性があるということ。

日本のアベノミクスは、民主党から自民党への政権交代の時期でした。長期的な外貨投資の場合、経済重視の政治が始まった国を狙うのも面白いと思います。