お金の上手な貯め方と増やし方とは?徹底解説!

お金

最近の風潮として、「老後を考えた場合、年金だけでは足りなくなるので2000万円は資産を形成しておく必要がある」とか、「若い時代から資産運用のスキルを身につけておくのは必要だ」といったことが話題に上がりがちですよね。

何はともあれ、各自の人生の中で「お金を貯めて増やしていく」という考え、活動は必須と言えるでしょう。

若年層(20代、30代)の方にも数十年後を考えて、今から老後の資産をどう準備しておけば良いのでしょうか?という質問をよく受けるのですが、これはやり方、考え方が多様なので一言でお答えするのが難しい問題です。

各自の価値観やライフスタイルにも関わってきますし、現実問題として現役時代は目の前の出費が多く、家庭など持ちますと子供の教育費、住宅ローンの返済などがあり、遠い先の準備まで手が回らないのが実際的なところでしょう。

しかし、自分がいまどのような状態であれ、お金を貯めて増やしていくという事は人生の最重要事項であるという事をはっきりとお伝えしておきます。

なぜそうなのかという事を踏まえて、この記事ではお金の上手な貯め方、増やし方について解説していきます。

お金の上手な貯め方と増やし方:ポイント4つ

お金を上手に貯めていく、増やしていくコツは大きく4つあります。

  1. 早い段階から始める
  2. 小額でも毎月(定期的に)決めた額を貯める
  3. 途中での取り崩しは避ける
  4. 資産運用を学び許容範囲内でリスクを取っていく

普通に考えても、将来の資産形成は早く始めれば始めるだけ有利であることは一目瞭然でしょう。

早く始めたほうが最終的な利息収入が多くなり、資産形成において時間が有利に働きます。

遅く始めるほど積立額は増えトータルの負担が厳しくなるので、少額でもいいので早い段階から積み立て型の貯蓄や運用を開始し、継続させるという気持ちが大切になります。

例えば、20歳の時点から毎月1万円でも、40年積上げれば大きな資産に育ちます。

積立元本は480万円ですが、年利5%が得られると仮定すると約1,526万円(複利計算)に増えることになります。

また、ボーナスごとに6万円ずつ積立を追加することができればこの倍になります。

まだ若いうちはいろいろと使いたいからとか、そんなに先の事は今から準備しなくても大丈夫だろうと、将来の事を甘く見て開始を先送りして40歳からスタートすると(積立期間は20年)同額を積み立てるために毎月3万7000円を積み立てなければなりません。

負担は2倍以上になります。

また、40歳という時期は収入が増えてくるかもしれませんが、子育てや住宅ローン、また親の介護が必要になるなどと、20代の時には具体的に考えられなかったお金のかかる事柄が断然増えてきます。

そうなると若いころから貯蓄、運用の習慣が無かった人はますますハードルが高くなってしまします。

そして、一度積み立てなどを始めた場合は何が何でも途中解約をしないことが大切です。

ある程度まとまったお金が貯まると、目の前に現れた出費に一部を使ってしまいたくなりますが、ここをぐっと我慢することが運命の分かれ道です。上述した例でも、100万円貯まるたびに取り崩していては、いつまでたっても1500万円には到達しないことになるわけです。

では、次にお金の貯め方について具体的に見ていきましょう。

お金を上手に貯める4つの考え方

お金をコツコツと貯めながら運用していくことの重要性は理解できたとしても、具体的にどのように視点を作ればよいか?普段から考えていなかった人には難しい問題かもしれません。

お金を貯めていくのに必要な考え方を具体的にあげてみますと、

  • 自分が何にどれくらいお金を使っているかきちんと「支出」を把握する
  • お給料の中から決めた額を貯蓄・運用にまわすという自分のルールを決める
  • 運用する金融商品の仕組を理解し、メリット・デメリットを把握する
  • 絶えず金融商品情報を収集し、よりよい商品に預け替えるなど行動する
  •  
    などがあります。もう少し詳しく説明しますね。

    考え方①:「支出」を把握する

    普段から自分の支出には注意を払い、入ってきたお金を好きなだけ、あるだけ使うというような習慣はやめましょう。

    家計簿アプリ等もたくさんあるので、そのようなアプリを使ってみれば自分のキャッシュフローがよくわかります。先ずは自分の支出がどのようなものであるかを把握しましょう。

    それがわかると支出の中には無駄なもの、必要のないもの、我慢できるものなどいくつかの項目が見つかります。

    それらの無駄な支出を貯蓄・運用にまわす資金としましょう。

    考え方②:決めた額を貯蓄・運用にまわす

    収入に余裕が出来たら貯蓄しようというような考え方ではいつまでたっても貯蓄・運用することはできないでしょう。

    給料が入った時点でその2割程度を天引き、自動積み立てなどで貯蓄・運用に回すことをお勧めします。

    先に上げた自分の支出を把握して無駄を省けば2割程度の将来の為の資金は捻出できると思います。

    考え方③:金融商品のメリット・デメリットを把握する

    貯蓄・運用にまわす資金を捻出できる算段が付いたら、次は資産運用についての理解を深めましょう。

    冒頭に書きましたように資産運用をコツコツと確実に行う事が出来れば、貯蓄や資産は着実に増やすことができます。

    まず基本的な事柄として、金融商品、投資商品は種類が様々で、商品ごとにリスクやリターン、投資期間など多様な特徴があります。

    どれに投資を行えば良いの?一番良い投資商品って何?と初めはわからない事も多いかも知れませんが、一番良い投資商品はその人の資産状況や投資目的によって異なりますのでまずは、ネットでもよいのでいろいろと情報を集めてみて下さい。

    それぞれの資産状況や投資目的によって、最適な投資商品やその組み合わせは沢山あります。

    ここでの注意点は、誰にでもベストな金融商品があるのではなく、金融商品それぞれにメリットとデメリットがあるという事も忘れないで下さい。

    ハイリスクなものはハイリターンが期待できますし、リスクを抑えるとその分リターンも少なくなってきます。

    そしてある程度知識が出来上がり、自分が運用にまわせる資金、金額が決まればはじめてみる事が大切です。

    考え方④:金融商品の情報収集をする

    最後に一点、資産運用を始めるにあたって重要な事柄をお伝えしておきます。
    それは「ポートフォリオ」というものです。

    ポートフォリオ

    ポートフォリオとは、複数の金融資産に投資する際の金融資産の組み合わせのことを言います。

    わかりやすく言うと、預金、株式、債券、投資信託、保険など多くの金融資産があるなかで、金融資産をどのような組み合わせで投資するかということです。

    ポートフォリオという考え方が非常に重要であるのは「分散投資」と密接な関係にあるからです。

    分散投資

    「分散投資」とは、投資対象である金融資産を分散して投資することです。分散投資することによってリスクを分散できるというメリットがあります。

    ある株式のみに投資した場合、その株価が下落したときに大きな損失を被るというリスクがありますが、複数の金融資産に投資を分散することによって、リスクを軽減させることが可能です。

    ポートフォリオは投資する際にいかにリスクを分散し、大きな利益を得ることができるかを検討するうえで重要な考え方なのです。

    お金の上手な貯め方と増やし方:まとめ

    どうですか。
    お金をためて増やすという行動は、自分の将来にとって非常に重要な事です。

    この機会にお金の貯め方と増やし方について学び、よりよい将来のためにご自身にあった資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。